統一地方選挙とは?仕組み・日程・投票率をわかりやすく解説【次回は2027年】

目次

統一地方選挙とは?簡単にわかりやすく解説

統一地方選挙とは、全国の地方自治体で行われる首長選挙や議会議員選挙の日程をまとめて統一し、一斉に実施する大型選挙のことです。「地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律(臨時特例法)」に基づいて実施されます。 第1回は1947年(昭和22年)4月に行われました。日本国憲法の施行を目前に控えた時期に、全国の自治体で一斉に選挙が実施されたのがその始まりです。以来、4年ごとに繰り返し行われており、前回の第20回は2023年(令和5年)4月に実施されました。

統一地方選挙の意味と目的

統一地方選挙には大きく2つの目的があります。 1つ目は、有権者の関心を高めることです。複数の自治体が個別に選挙日程を設定するとニュースや報道が分散してしまい、有権者の注目が集まりにくくなります。日程を統一することで、メディアの報道量も増え、地方政治への関心を底上げする狙いがあります。 2つ目は、選挙の事務コストや費用を削減することです。複数の選挙をまとめて実施することで、投票所の設営や選挙管理委員会の運営にかかる経費を効率化できます。

何を決める選挙なのか

統一地方選挙で選ぶのは、私たちの暮らしに身近な地方自治体のリーダーと議員です。具体的には以下のような選挙が対象になります。

区分選ぶ人具体例
首長選挙都道府県知事・市区町村長北海道知事選挙、大阪市長選挙 など
議員選挙都道府県議会議員・市区町村議会議員神奈川県議選、東京都特別区議選 など

ただし、すべての自治体で選挙が行われるわけではありません。首長の辞職や死亡、議会の解散、市町村合併などにより4年周期からずれた自治体は対象外となります。

なぜ「統一」して行うのか?メリットと背景

もともと1947年の第1回では、全国の地方自治体がすべて一斉に選挙を行ったため「統一率」は100%でした。しかしその後、首長の任期途中の交代や市町村合併などが起きるたびに、4年サイクルから外れる自治体が増えていきました。 それでも選挙日程を統一するメリットが大きいため、毎回臨時特例法を制定して制度を維持しています。有権者にとっては「選挙の日」がわかりやすくなること、選挙運動をする候補者側にとっても他の選挙と日程が重ならず活動しやすいことなどがメリットとして挙げられます。

統一地方選挙の仕組み|前半・後半の違いと日程の決め方

前半戦と後半戦で選ぶ対象が違う

統一地方選挙は2回の投票日に分かれて実施されます。一般に「前半戦」「後半戦」と呼ばれ、それぞれ対象が異なります。

区分投票日の目安対象となる選挙
前半戦4月第2日曜日(4月7日〜13日の間)都道府県知事選挙・都道府県議会議員選挙、政令指定都市の市長選挙・市議会議員選挙
後半戦4月第4日曜日(4月21日〜27日の間)政令指定都市を除く市区町村の首長選挙・議会議員選挙

前半戦では規模の大きい都道府県・政令指定都市の選挙が行われ、後半戦ではそれ以外の市区町村の選挙が実施されるという構造です。

告示日・投票日はどう決まる?特例法と法律の根拠

統一地方選挙の日程は、通常の公職選挙法ではなく「臨時特例法」によって定められます。この法律は統一地方選挙が実施されるたびに、前年の国会で新たに制定されます。 例えば、前回2023年(令和5年)の統一地方選挙では、2022年11月に臨時特例法が成立・公布され、前半戦の投票日が4月9日、後半戦の投票日が4月23日と確定しました。 次回2027年の統一地方選挙も同様に、2026年の国会で臨時特例法が審議・成立することで正式な日程が決まる見通しです。

期日前投票の期間と方法

統一地方選挙でも期日前投票を利用できます。告示日の翌日から投票日前日までの期間、お住まいの市区町村の期日前投票所で投票が可能です。仕事やレジャー、体調不良などの理由で投票日当日に投票所へ行けない方は、期日前投票を活用しましょう。

統一地方選挙はいつ?周期と次回の日程

4年に一度・4月実施のサイクル

統一地方選挙は4年ごとに実施されます。具体的には「4の倍数の年の前年」、つまり卯年・未年・亥年にあたる年の4月に行われるのが通例です。

西暦和暦回数
2011年平成23年第17回
2015年平成27年第18回
2019年平成31年/令和元年第19回
2023年令和5年第20回
2027年令和9年第21回(次回)

統一率の低下と「ずれ」が生じる理由

第1回の1947年には統一率が100%でしたが、年々低下し続けています。前回2023年の統一率は約27.5%まで下がりました。 統一率が下がる主な理由は、首長の辞職や死亡による選挙のずれ、市町村合併に伴う設置選挙、議会の解散などです。一度4年サイクルから外れると元に戻りにくいため、統一率は回復しづらい構造になっています。 ただし都道府県議会議員選挙や政令指定都市議会議員選挙は、こうした突発的な理由が発生しにくいため、統一率が比較的高く保たれています。2023年には41道府県で道府県議選が実施されました。

次回は2027年(令和9年)|想定される日程

次回の第21回統一地方選挙は、2027年4月に実施される見込みです。過去の慣例に従えば、前半戦が4月11日(日)頃、後半戦が4月25日(日)頃と予想されますが、正式な日程は2026年に成立する臨時特例法で確定します。

統一地方選挙の歴史と過去の日程一覧

第1回(1947年)から現在までの流れ

統一地方選挙は、1947年の日本国憲法施行を前に全国一斉に実施された地方選挙をルーツとしています。当初は投票日が日曜日以外に設定されることもありましたが、1975年の統一地方選挙から現在の「前半・後半の2回に分けて日曜日に投票」という形式が定着しました。 2000年には公職選挙法の改正により、後半戦の投票日に衆議院・参議院の補欠選挙も併せて実施されるようになりました。統一地方選挙の結果は国政にも影響を及ぼし、特に知事選挙の結果が国政政党の方針転換につながるケースもあります。

過去の実施日程一覧

回数実施年前半戦 投票日後半戦 投票日
第1回1947年4月5日4月30日
第10回1983年4月10日4月24日
第15回2003年4月13日4月27日
第17回2011年4月10日4月24日
第18回2015年4月12日4月26日
第19回2019年4月7日4月21日
第20回2023年4月9日4月23日
第21回2027年4月(未定)4月(未定)

※代表的な回を抜粋。いずれも投票日は4月に設定されています。

統一地方選挙の投票率推移と課題

投票率は長期的に低下傾向

統一地方選挙の投票率は、1951年の第2回をピークに全体として右肩下がりの傾向が続いています。近年の統一地方選挙では道府県議選の投票率が40%台前半まで落ち込み、市議選でも44%台にとどまっています。 前回2023年の結果では、市長選の投票率が平均47.73%で過去2番目の低さとなりました。市議選・町村長選・町村議選はいずれも過去最低を更新しています。

無投票当選・定員割れの増加

投票率の低下と並行して深刻化しているのが、無投票当選と定員割れの問題です。2023年の統一地方選挙では、全国294市議選のうち14市で237人が無投票当選となり、前回(11市182人)を上回りました。 地方の町村議会では候補者が定数に満たない「定員割れ」も発生しており、長野県岡谷市議会議員選挙では定員割れにより欠員1が生じました。人口減少が進む地域ほどこの傾向は顕著で、地方議会の存続そのものが課題となっています。

若年層の投票率と今後の課題

年代別に見ると、若年層の投票率の低さが際立ちます。20歳代の投票率は60歳代の半分以下というデータもあり、若者の声が政治に届きにくい構造が長年指摘されています。 一方、2023年の統一地方選挙では女性候補者の割合が過去最高を記録するなど、多様な人材の政治参加が進みつつある兆しも見えています。投票率の向上と候補者の多様化は、統一地方選挙が今後取り組むべき重要なテーマです。

まとめ|統一地方選挙を理解して次回2027年に備えよう

統一地方選挙は、4年に一度、全国の地方自治体の首長や議員を一斉に選ぶ大型選挙です。前半戦で都道府県・政令指定都市の選挙、後半戦でそれ以外の市区町村の選挙が行われます。 次回の第21回統一地方選挙は2027年(令和9年)4月に実施される見込みです。自分の住む自治体が対象かどうかを確認し、選挙への理解を深めて投票に臨みましょう。 ※文字数:約3,800文字

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この記事を書いた人

全国のイベント情報ニュースを取り扱う編集部の部員。都内在住の30代男性です。

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